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2024/04/10 NetBSD 10.0 インストールメモ

新年度に入り、新しい環境にも慣れつつある。大学で使うコンピューターに NetBSD 10.0 をインストールしたので、備忘録としてメモを残しておこう。なお、このコンピューターは私物ではなく備品である。既にインストールされていた Windows を削除するのは憚られるので、NetBSD は私物の外付 SSD にインストールし、BIOS 設定でこの外付 SSD をブート順位筆頭にした。SSD が刺さっていれば NetBSD が起動し、SSD を外してから電源を入れれば元の Windows が起動する、という寸法である。

NetBSD というのは、いわゆる Unix 系 OS の一つである。コンピューターに馴染みのない人は、近年一部で流行している Linux の仲間だと思っておけばよい。NetBSD は Linux などに比べると、昔の Unix の面影を残した OS であるように思われる。Unix 系の OS は、カスタマイズがしやすく、慣れるとたいへん便利である。とはいえ初心者には扱いにくいので、Windows や Macintosh などのグラフィカルな OS に慣れて育った人は、NetBSD のようなマニアックな OS を使う前に Linux などで Unix 系の環境に馴染む方がよいだろう。

以前は環境依存のエラーなどのために NetBSD のインストールや初期設定がなかなかうまくいかず、苦労したものである。今回も手元にあった古いノート PC へのインストールは困難で断念したが、デスクトップへのインストールは容易であった。まず DVD から full install を行い、その後 pkg_add で以下の基本的なソフトウェアをインストールした。

zsh, vim, skk-jisyo, ibus-skk, fvwm3, ja-sazanami-ttf, wget, firefox115, firefox115-l10n,texlive-collection-langjapanese

各種設定ファイルは以前の環境から持ってくればよいのだが、今回は北陸医大で使っていたノート PC の故障などがあったため、一から書き直した。具体的には、以下のファイルを新しく用意した。TeX 関係は未設定である。

.vimrc, zshrc, xinitrc, .fvwm/config

FVWM はカスタマイズの幅が非常に広いウィンドウマネージャーであり、自分に合った適切な設定を行えば非常に快適なデスクトップ環境が手に入る。私が採用した設定の要点だけ書いておこう。まず Alt + F5 で日本語表示可能な xterm を呼ぶために

DestroyFunc StartTerminal
AddToFunc StartTerminal
+ I GotoPage 0
+ I Exec exec xterm -rv -fs 12 -fa "Sazanami Mincho" -geometry 118x26
+ I Wait xterm
+ I Next (xterm) Focus

Key F5 A C StartTerminal

とした。私は、デュアルモニタ環境において、一方のモニタにターミナルを 複数並べて主たる操作を行い、もう一方のモニタにブラウザなどを表示する、という格好で作業することが多い。そこで Alt + F6 で Firefox をセカンドモニタに表示するために、以下のようにした。もっと適した設定方法もありそうな気がするが、じっくり改良することにしよう。

DestroyFunc StartFirefox
AddToFunc StartFirefox
+ I Exec exec firefox115
+ I Wait "Mozilla Firefox"
+ I Next ("Mozilla Firefox") Focus
+ I Next ("Mozilla Firefox") Move 100 0
+ I Next ("Mozilla Firefox") Maximize

Silent Key F6 A C StartFirefox


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