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今月 7 日にアムステルダムで、フットボールの国際試合が行われ、オランダのアヤックスとイスラエルのマッカビが対戦した。朝日新聞の11 月 8 日や11 月 9 日の記事、読売新聞の11 月 8 日の記事などによると、この試合の後に、イスラエル人サポーターに対する親パレスチナ勢力による集団暴行事件があったという。これらの報道は、はなはだ不公正である。
日本の大手マスコミに比べると、BBC は幾分、ましである。BBC Japan の記事(原文 1,原文 2) では、この試合の前に重要な事件があったことを次のように報じている。
6日にはマッカビのイスラエル人サポーターがタクシーを襲い、パレスチナの旗を外壁からはぎとって燃やしたという。
(中略)また、イスラエル人サポーターたちが花火を打ち上げたという報告もあった。検証されていない動画には、エスカレーターを降りるファンたちが、反アラブのスローガンを唱えている様子が映っていた。
これを、もう少し詳しく報じているのがNewsweekである。これによると
現地からの報道によると、親パレスチナ派はイスラエルのクラブとサポーターがアムステルダムに来ることに抗議するため、11 月 7 日にデモを計画していた。前日の 6 日夜、イスラエルのサポーターがパレスチナ国旗を燃やし、タクシーを破壊した。
(中略)
試合当日、イスラエル人サポーターがムスリムに対する侮蔑的、敵対的なフレーズを繰り返しながら行進した。騎馬警官と機動隊が親パレスチナ派とイスラエル人サポーターの間に入り、衝突を防いだ。しかし試合後、いくつかの場所で対立や衝突、襲撃事件が起きた。
とのことである。
BBC や Newsweek の記事が事実を適切に伝えているならば、これはイスラエル側が先に挑発し、暴動を起こしたのであって、朝日や読売の記事から受ける印象とは大きく異なる。なぜ日本のマスコミは、イスラエル人が受けた被害だけを報じ、イスラエル人が行った悪行を隠すのか。ユダヤ人は「かわいそうな人達」だという決めつけ、そして「かわいそうな人達を批判してはいけない」という遠慮が、あるのではないか。